awesometaro

AIによる開発で思うこと

AIによる開発が主流になってきている。 ビジネスにおける開発では、AIなしで開発するのはもはや考えられないだろう。 エージェント開発はソフトウェア開発におけるパラダイムシフトだと思うし、エージェント開発を前提に新しい開発プロセスを考えていく必要があるのだと思う。 というのも、既存のフローに当てはめるだけでは人間がボトルネックになってしまうと思うからだ。 自分の会社でも100 %エージェント開発には未だ懸念の声がある。 面白いのはAIをあまり利用していない人々がその声をあげていることだ。 セキュリティだ、設計だ、テストだ。AIにやらせるとこの辺りがうまくいかないという。 現時点ではそうかもしれない。 しかし、ちょっとしたら解決すると思う。 それぐらい今回の技術革新は速度が速い。 だから今のうちにAIをたくさん触って、開発や業務フローに積極的に取り入れ、試す=投資することが重要だと思う。

一方、個人的な思いだが、AIにとって替えられそうで嫌なことがある。 つくるものを理解しないまま作れてしまうことだ。 私は昔からものづくりが大好きだ。 幼いときは、親父のDIYを手伝ったり、電子工作にはまったり、大学では工学を専攻して、ものづくりを仕事にしたくて博士課程まですすんだ。 なぜ好きかというとまず人を喜ばせたいというのもあるが、純粋にものの仕組みを理解したいという気持ちがある。 自分の手で一つずつ作っていくと、ものの仕組みがよくわかる。 どんなにすごいものでも1回自分で作ってしまうと、案外単純なつくりなんだなって思うこともある。 これがおもしろい。 自分でつくったものが動くの見たときは達成感も生まれるし、一種の愛情も生まれる。

AI開発によってこれが奪われてしまった。 自分が手を動かして作ることがなくなってしまうので、仕組みを学ぶ機会がなくなってしまう。 ビジネスでは仕組みを理解しなくとも、作って運用できてしまえば問題ない。 しかし私は自分の興味関心として、ものの仕組みはしりたいし達成感も得たい。

私は自分が好きなことをしたくてエンジニアになった。 仕事と自分の趣味とか関心は密接に関わっていたし、それがいいと思っていた。 AIが登場して皆仕事が楽になったと喜んでいる。 しかし私はAIによって自分が好きなことができなくなりつつある。以前ほど仕事がおもしろくない。 どうしたらvimやemacsがもっと自分の利用しやすい風にカスタマイズできるだろうか?と考えることが楽しかった。 今ではそれにそれほど価値がない。 AIの登場を心から喜べない。